ユンカース Ju 388





Ju 388J  スペシャル・ホビー


参考資料

 

左の洋書が唯一の資料で、物足りない感じがしたので、探していたらベストタイミングで、
世傑が出ました。




簡易金型風のキットだったので、手間がかかるのは承知の上で仮組をすると、下の画像の
の様にカウリングと翼付け根に大きな隙間が出来ました。


車輪も型取りシリコンが剥がれた様な形跡があって修正するより他から流用する方が
手っ取り早いと思いました。



実機のようにJu188から翼と車輪系統を流用しました。





カウリング基部に不自然なすきまが開くのは「B」部分の幅が広すぎるためと推測しました。
だから長方形に近い脚カバーが台形になっていて写真で見ても、とても違和感がありました。



翼上部にJu188には無い排気管の凹みがJu388には有ります。裏打ちして削り下げました。




ウレタン製のキットのスピナーは先端が丸すぎて若干大きめです。
プロペラブレードはスチロール製なのでウレタンとの接着には瞬間接着剤を使いますが、
微調整するタイミングが取りにくくて出来れば避けたいです。それで、スピナーをスチロールで
自作することにしました。参考にしたハセガワのJu188のスピナーの直径は7mmだったので
5mm棒に1mm厚の短冊を貼り付けて7mmにしました。

 

旋盤で、ヤスリなどを使い形を整えます。ネットで見ると旋盤も随分安くなりました。




強制冷却ファンはハセガワからの流用です。
Ju388のプロペラブレードの基部は特徴的な出っ張りがありましたが、
省略しました。




このキットに長らく取りかからなかった一番の原因は塩ビ製のキャノピーです。
スチロール製に比べて薄く出来る塩ビのバキューム製品の方が、私は好きですが、
キットでは茶色に変色していて太陽の紫外線に当てれば少しは改善するかと思いましたが
大した変化はありませんでした。私のキットだけの症状では無いようで、他の方の作例でも
幾分黄化が見受けられました。
対策としてキットの塩ビ部分にタミヤのポリパテを詰めて雄型としてPET樹脂で作り直し
ました。



小さなエアースクープ類や尾部機銃のリモコン照準器も接着を優先して
スチロールで作り直しました。




エッチングで出来たアンテナは薄っぺらくて,特に基部の厚みが足りないので、
0.2mmステンレス線,0.4mmパイプ,0.6mm真鍮線などを使って作り直しました。







腹の機銃ゴンドラは接着位置が分かりません。せめてケガキ線でもあれば、
それも無理ならば、平面図にでも指示があれば助かったのですが、無かっ
たので、写真とにらめっこして何とか着けました。



尾部のリモコン機銃です。銃口をラッパ状に広げたかったので、柔らかい
アルミパイプを使いました。



参考したサイトで拾った3Dグラフィックには矢印の箇所にループアンテナ基部が
付いていました。マスキングテープを貼った箇所には方向探知用のアンテナがあります。
ループアンテナも方向探知用なので、こんな隣接して有るのは不自然なので、写真の様
に腹部分に移しました。






赤丸は機銃のリモコン照準器でキットではコケシ状をしていました。頭に当たる部分は
実機では透明の球形カバーとなっています。球形カバーを光硬化レジンで試したところ、
案外うまくいきそうなので、機械部の凸を作り、塗装後にレジンを盛る予定です。




パイロットと他の座席は形が異なると思いますが、否定する資料も無いので、同じ形のキットを使います。
ただ、座席は接着後に剥がれ落ちる恐れがあるので、対策として椅子の下に取り付け強化用の凹みを掘りました。




右翼下に付く珍しいアンテナです。Ju388では位置と大きさが分からなかったので、
Ju188の下から撮った写真を参考にしました。実物も左翼のピトー管に比べて太いです。



2021.09.27


2021.12.09


ソリッドノーズタイプの計器板の資料は無かったので、
創造でデッチアップしました。メーターを適当に配置し
て,赤や黄色のアクセントを付けました。




エッチングのフットバーは良く出来ていましたが、フロントパネルがゴロッと塊でパネルの
裏に空間が無かったのでフットバーの先端が当たって無理に押し込めた状況です。。
機体への取り付け方法も考えていないので、角度を付けて固定できるようにプラの小片で
工夫しました。




キットのバキュームキャノピーにポリパテを詰めて作った雄型です。
これをマスキングする時の治具に使いました。フレームとして細切りの
テープを貼って、これをガイドに半透明のマスキングテープを貼ってい
きます。。



操縦席のマスキングにはスポンジを使いました。基本私は
キャノピーを完全接着後に塗装しますが、今回は思わぬ隙
間から塗料が回り込んでキャノピーを汚す事恐れ塗装最終
段階で、キャノピーを着ける手順を取りました




  

左がキットオリジナルのオイルクーラー(?)です。上側が空気の入る口です。
零戦のように入った空気がカウリング内部を通る様式と中嶋系戦闘機のように
そのまま後ろに抜けるタイプが有ります。Ju388の写真を見るとオイルクーラー
の後端が切れている印象を受けたので、右画像のようにラジエターを通過した
空気は後方に出ると思い、改造しました。私の早とちりかも知れません。




 

機体の塗装風景です。マスキングテープは買い置きすると糊が溶けるので、
もったいないですがふんだんに使います。物を大事する白井前会長が知っ
たら嘆くと思います。




これは翼下面に付くレーダーアンテナ(?)です。
0.2mmのステンレス線と基部は0.5mmのパイプを短く切って作りました。



胴体下の照準用ペリスコープです。まだ球形の透明カバーは付いていません。



 

シートはパイロット以外はもっとシンプルと思いますが、惚けました



右がデカールをトレースして作ったマスキングシートです。
胴体部分は大きさに違和感がありませんが、翼下面は
写真と比べると小さすぎて不自然です。悩んだあげく、
拡大して作ったシートが左です。









 

垂直尾翼の鍵十時も今回大きかったので、カッティングマシーンでマスキングシートを
作りました。以前持っていたステカは扱いは楽でしたが、細かい作業はカメオには劣ります。




文字の大きさも違和感がありません。



光硬化レジンで作った球形カバー。最後だから塗装のマスキング作業もありません。



 

この飛行機はそこら中にアンテナとか機銃とか有って完成品の取り扱いに注意が必要です!
右翼下(左画像)の長いアンテナは用心して接着せずに刺してあるだけです。



着陸灯の透明部品が厚かったので薄くしする過程でクラックが入り、使えなくなりました。
アルミでライトの反射板を、カバーはポリーテープで作りました。実物より拡大しているので、
見苦しいですが、キットではなかなか感じよく出来ていると思います。



胴体上部の方向探知アンテナ(?)と斜め機銃の位置が本当にこれで正解か疑問です。
アンテナ基部はそれほど大きくないし、機銃機関部はその下に収まるかも知れませんが、
納得できません。



エッチングの板と比べてら、線とパイプを使った方が印象が良いです。



排気管付属したこのパイプ状の物は何でしょう?エンジンと配管が写った資料には
コンなパイプは付いていないが、否定する証拠も持っていないので、そのままにして
います。